チャレンジ!美形コンテスト4回目は、いよいよ撮影に入ります。では具体的にどうやって撮るのか?順を追って説明していきます。 (あくまで私のやり方です。もっと良い方法がたくさんあると思います、念のため。)(今回は普通のズーム付きコンデジ、または普通のズームレンズを装着している一眼デジを前提に説明していきます。)
最初に撮影場所を決めます。私のお薦めは、「家の中で一番でっかい窓のある窓際」です。屋外よりも屋内のほうが落ち着いて作業できるし、光の当り具合も調整できるので好きです。(もちろん屋外で撮るのもありだと思います) 撮影は朝〜昼の明るい時間、そして天候は薄曇りがベスト。晴天でも良いのですが、クワの上翅に青空が映ってしまう場合がありますので注意が必要です。当然、直射日光は厳禁です。
 我が家では窓際のこんな場所で撮影しています。
場所が決まったら、白紙を床(またはテーブル)の上に置き、その白紙を真上からとらえることのできる位置に三脚をセッティングします。白紙に対して平行になるようにカメラの角度をあわせてください。そして、白紙とカメラの距離が30〜40cmくらい離れるよう三脚を調整します。 前回(チャレンジ!美形コンテスト3)でお見せした参考写真のように、窓からの光がクワの右半分に当るような位置取りをしてください。
 コンパクトデジカメを使ったセッティングの一例
 一眼デジカメを使ったセッティングの一例
 カメラはできるだけ白紙と並行にする。
次にカメラのセッティングです。 ホワイトバランスをマニュアルで調整します。背景の白紙を「ナチュラルな白」とカメラに認識させるためです。(詳しい解説は「ホワイトバランス」などのキーワードでググってください) よくわからなければ、ホワイトバランスは「オート」でもOKです。
----絞り優先モードが無いカメラをお使いの方は以下飛ばしてください----
カメラのモードを「絞り優先モード」にします。絞り優先モードはたいてい「AV」と表示されています。 こうすればF値を自由に変えられますのでF6以上を選びます。数字が大きいほどピントの合う範囲が広がり、そのかわりシャッター時間は長くなります。(詳しい解説は「絞り優先とは」などのキーワードででググってください) これでクワの背中から爪先までピントがほぼ合うようになります。シャッター時間が長くなるとブレが気になりますが、長かろうが短かろうがクワが動けばどのみち良い写真になりません。私の撮影方法ではクワは確実に静止させてから撮影します。手に負えないほど動くときは日を改めます。 ------------------------------------------------------------
また、フラッシュ(スピードライト)は発光禁止に設定します。ISOは、わからなければ例によってとりあえず「オート」で。ちなみに私は100または200を選びます。ここまでセッティングできたら、クワを撮影する前に動かない物で試し撮りをします。クワの標本があれば最高ですが、ライターや消しゴムなど何でもOKです。
 とりあえずここまでのセッティングでライターを撮ってみた。影が黒く潰れていますね。
 白紙をレフ板代わりに使って光を反射させ、反対側にも光を当ててやります。
 影にも光がまわり、背景の影も薄くなりました。
きちんと真上から被写体にピントのあった写真が撮れればまずまず合格です。全体が暗いようなら露出補正を「+1」くらい上げてやります。(上げ幅はカメラ機種によります) ひとまず今回はここまででOK。三脚とカメラのセッティングを覚えましょう。 元気のある方はこのままオオクワを撮影してみます。
今回のモデルにしたオオクワは阿古谷産73mmのどこにでもいる普通個体です。美形コンにエントリーできるような個体ではありません。それを踏まえて見てください(笑) ケースから出してみると、越冬明けでまだ動きが鈍いです。まずはクワの体に付いたマットカス等をブロアーやティッシュできれいにします。そしてライターの代わりにオオクワを置きます。そして何もせずそのままパチリ。
 まぁ、そのまま撮ればこんなもんです。
突然ケースから出されて怒りの威嚇ポーズ。頭を上げちゃってます。これでは良い写真になりません。また全体に暗く、影も黒く潰れています。
問題点を修正して再チャレンジです。 威嚇のポーズはしばらく放置するとおさまり、良い感じにフラットなポーズで止まりました。チャンスです! あと暗いのは、先ほどライターを撮ったときのテクを使います。白紙反射と露出補正です。そして再度シャッター、パチリ。

どうですか?さっきよりだいぶマシになりましたよね? 撮った写真は必ずPCに取り込んで大きなサイズで見ましょう。写真の良し悪しはデジカメの小さな液晶画面だけではわからないです。
そしてさらに、よっこらせっと写真を回転させて縦位置にして検証します。(本番でも審査員は縦で審査するはずです)

(PC上でほんの少し明るさコントラストを上げました) さてこの写真。光の感じは悪くないですよね。上翅のつやつやな感じはかなり好印象です。全体にピントも合っています。 ただし、う〜ん、お尻がでかく写っていたり、クワが少し傾いていたり、前足のポーズが悪かったり。1回撮っただけでは不満もありますね。問題点に気をつけてまた次回チャレンジします。 このように、撮って→PCで確認→撮って→PCで確認→撮って→PCで確認…、を何度も繰り返して納得のいく写真に仕上げていきます。
今回はここまでです。次回はカメラアングルについてです。<つづく>
PS. しかし、さらっと流しましたがクワにポーズ決めさせるのが一番難しいですね。それに関してとくにテクや秘訣はありません…すいません。いろいろ工夫してみてください。私の経験では、ケースから出して最初の1〜2分は動きが硬く威嚇しています。次に1〜2分放置すると頭を下げ始めアゴも少し閉じてきます。ここが撮影のタイミングです。 そして数分後には足早に逃げようとするので撮影は難しくなります。要はタイミングを逃さないことだと思います。
オオクワ撮影というのは運やタイミングに左右され、上手く撮れないときもあります。また1回に時間を掛けるより、短時間で何度かチャレンジするほうが良い写真が撮れる確率が高いです。あまり辛く考えずとにかく楽しくやりましょう。クワ飼育者は私も含めMな人が多いので(?)きっと失敗も楽しめるでしょう!上位入賞しなくても死ぬわけじゃありません。ナンバーワンよりオンリーワンです!
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